ポータブルSSD (ESD)の書込みが60–100MB/sに低下している場合、以下を参照ください。(パフォーマンスはスピードを測定するソフトウェアで測ることができます。)
1. 書込みスピード低下の原因:
(1) SLCキャッシュの枯渇
ポータブルSSD (ESD)は、SLCキャッシュを使用することでパフォーマンスを高めています。大量のデータを書き込んだりした時など、キャッシュブロックを使い果たしてしまうと、TLCブロックに直接データを書き込むため、速度低下(約60–100 MB/s)が発生します。
(2) SSDをシステムドライブとして使用
ポータブルSSD (ESD)は、主にファイル転送を目的としたデータストレージであり、システムドライブとして利用することを想定した製品ではありません。
システムドライブは、多数の小さなファイルを読み書きするため、キャッシュブロックをすぐに使い果たしてしまいます。そのため、書込みスピードの低下が発生します。
多数の小さなファイルが連続して書き込まれる場合のキャッシュブロックの消費は、キャッシュブロックをクリアするよりもはるかに速くなるため、パフォーマンスの回復が制限されます。
2. スピードを回復する方法
ポータブルSSD (ESD)の電源をしばらく入れたままにし、キャッシュブロックがクリアされるのを待つか、不要なデータを削除し、空き容量を増やすことでスピード低下の発生頻度が抑えられる場合があります。